心に上弦の月

分析厨による分析ブログ

一回目 空ばかり見ていた を考える

 

自チケが外れて、「そんなことある!?」と思い、もういい!ごーちゃんなんて知らない!とチケットを探す事もしなかった今回。

 

同担の友人の行ってきたというツイートに我慢できなくなり、その子と今日行ってきた。

 

 

まとめると、まーーーー分からん!!!

なーーーんにも分からん!!すごい!!!

ここまで分からないのは初めてだ!!!

金沢の21世紀美術館に行った時より分からなかった!!!

ここまで分からないのも清々しい!!

 

 

一回目なので、本当にふんわり、台詞もニュアンスでやっていきますので、そこらへんはお手柔らかに願いたい…

 

 

 

 

ネタバレいきまーす!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、考えたいのは、

・りんを襲ったのは誰なのか

・襲った(襲ったと装った)理由は何なのか

の2点である。

 

 

物語をあるがまま受け止めると、犯人は土井のように描かれている。

それはあきおの「簡単なことを難しく考えているだけじゃないか?」という台詞にもフラグがあるように思える。

 

りんが襲われた際に奪ったというボタンが土井の上着のボタンである確率は非常に高い。

 

ボタンの話をする際に田中さんを脅すような口調になる点も犯人として考えられる点である。

 

カメラにりんの写真が残っており、あきおとの仲を妬み犯行に及んだ、というのが土井を犯人とした場合の動機だろう。

 

 

ただ、それだけで犯人が土井だとは決められない。

 

 

 

 

 

私はあきおが犯人である可能性が一番高いと考えている。

 

だって、私が脚本家だったらごーちゃん犯人にしたいもん(突然のジャニヲタ)。

 

 

りんと川口が話しているのを、あきおが遠くから眺め、りんが真っ暗闇へあきおを迎えに行った後、川口はあきおに「あなたはここには居ないはずだ」と言った。

 

ここに居ないはずのあきおが居て、りんは1人で真っ暗闇へ行く、

これはそういう事ではないのだろうか…

 

 

私は、あきおは大してりんのことを好きではなかったとしか思えない。「僕も寂しかったよ」の言い方、キスをした時の無気力な感じ、愛を感じられなかった。

もし、愛し合う2人であるならば、森田剛はそれを演じられる役者なので(確信)、きっとあそこに愛は無かったと考えざるを得ないのだ。(とは言っても2人のいちゃつきシーンは好き)(だし、りんからあきおへの愛は感じられた)

 

きっとあきおはリーダーの妹が好きだったのだと思う。

だから、リーダーへの信頼が揺らいだ時に、りんへの想いにも揺らぎがあった。

 

 

自分は好きではないけれど、自分に好意を寄せてくれているりんの事を大切に思ってはいたはずだ。

だが、りんはあきおへの当てつけのように石川と大声でヤイヤイやっているのを見せた。

 

そのことに対し、裏切られたと思ったあきおくんが犯行に及んだのではないだろうか。

 

田中さん以外の登場人物が凄く石川に対して当たりが強いなぁと印象に残っている。

2人の仲を知っているのにりんとあーだこーだしている石川を見ていたのかな、と思った。

 

 

あきおが犯人だった場合、土井は全て知っていたのではないか?と思う。

土井は知っていたが、あきおへの尊敬の気持ちから自分が犯人であるかのように芝居を打っていたのではないだろうか。

 

しかし次第にあきおは自分がやったのではなく、他の誰かがやったと記憶を変えてしまった。

そのことに対して、くすぐりのシーンで「ふざけるな!!!」と土井は言ったのではないだろうか。

 

このくすぐりのシーンでの叫びはほぼほぼの確率で本気で言っていると思う。あれは冗談ではないはずだ。

 

最後のシーンで、あきおと土井の上着が入れ替わっているのも引っかかる点の一つである。

 

 

 

 

もっとややこしく考えるのであれば、りんとあきおの(もしくはりん単独の)自演自作という線も考えられる。

 

川口と不思議だが強い絆で結ばれてしまった(あるいはそう見える)リーダーを止めたい、延いてはこの内戦を止めたい、という理由で、

リーダーの大切な妹が痛い目に、怖い目に遭えば、考え直してくれると思ったのではないのか。

 

りんの「私がこんな目に遭っているのに、お兄ちゃんなんだか嬉しそう」というセリフにも繋がる。

作戦は失敗だったということになる。

 

 

 

 

もしくは、真山の母親の侵入を止めたかったのではないのか、という事も考えられる。

 

真山の母親がつけられてきた敵軍に襲われたとなれば、きっとリーダーは真山の母親の侵入を止めるだろうという理由だ。

 

しかし、こちらも作戦であったとしたら、失敗に終わっている。

 

 

 

 

きっと他の人が犯人だと考える人も居るだろうが、私はこの3人の確率が高いのではないかと思う。

 

 

 

 

 

 

次に、政府軍側の裏切り者は誰なのかという点。

 

 

 

政府軍のスパイが組織に入り込んでいたことがわかり、事態はさらに複雑さを増していく─。

(「空ばかり見ていた」公式HP あらすじ より)

 

 

 

私はこれがまっっったく分からない!

 

ウェブのあらすじを見て、え?スパイなんていた?と思った。

 

だが、考えてみようと思う…。

 

スパイ、という言葉から、川口と谷は候補から外れる。(捕虜だから)

 

 

 

川口と真山の母は、あのアジトの図面を警察に持っていくと言っていた。

だが、あのアジトの図面を持って行ってどうする?場面はなかったが、アジトに乗り込まれた可能性もあるのか…。

 

 

川口のヒモを外す事を提案・賛成した、りんと土井にも容疑はかかる。

 

しかし私はこの2人の線は薄いと考える。

なぜなら、政府軍のヘリが上空を飛んでいる時、川口は怯えていた。川口は政府軍の人間ではないor下っ端の人間=スパイを任される程重要な人材ではない と考えられるからだ。

 

なので、捕虜を自由にする事で仲間を増やし通ずるというメリットはあったのか、疑問になる。

 

川口の「誰が情報を伝えたかではなく、情報そのものに意味がある」という台詞を受け取るのであれば、

情報は渡したが、情報を渡した自分には価値がないので、政府軍は簡単に自分も殺す、と考えていたという線もある。

 

 

 

真山の母は、捕虜の身である川口に携帯を渡し通じていた。

真山を助けるためと言っていた。

 

あの家宅捜索なんたらかんたらの所はよく分からなかった。

 

川口が、ちゃんとした政府軍側の人間であれば真山母はスパイになるだろうが、

ただ、息子を救う為に手段を選ばなかった母親のようにも見える。

 

ここまで複雑な内容だと、真山と真山母は本当に親子だったのか問題とかもでてくるが、そこら辺は置いておこう…。

 

 

 

田中さんも可能性はある。

生命保険に入って欲しいからと言って、わざわざ内戦中の山奥にいくだろうか。

りんの世話をする為に長くあそこに滞在する程親身になる関係があるのか。

 

まぁでも私個人的に田中さん好きだから、あんまりスパイとかにしたくないな。田中バンザイ。

 

 

 

 

 

私が一番気になるのは、ホームページにある「見どころ」だ。

 

「純愛」のない世界で、「恋愛」の本質を探る

 

 

 

あきおの中にりんへの感情があまり無いな、と思って観ていた私からすると、この見どころは、え?誰の話?となってしまう。

 

 

ここも色んな線がある。

もちろんまず、あきおとりん。

リーダーと田中さん。

(でもこの2人は「一度だってお前のあんたになった事はない!」と真っ向否定済み。でもなんかね、うん、見たら分かると思うけど、男女のお話をしようとすると、この2人は外せない雰囲気がある)

川口と真山母。

谷と女房。

ふたみくんにも嫁がいた。

男女間に問わず、

土井があきおに想いを寄せていたとか、

考えればキリがない。

 

 

 

 

今日の所はひとまず、

このぐっちゃぐちゃのまま載せてしまおうと思う。

 

自分の考えと友人の考えがごちゃ混ぜになっている所もある。

 

 

頼む、大人、DVDにしてくれ…。

チャプター付きで見ながら語りたいんだ…。

 

もちろんかわいいごーちゃんが観たいって気持ちはあるけれど、

それよりも遥かに大きな気持ちで理解したいと思うのだ。

 

観劇後もなおワクワクが止まらない、一つも分からなくて、思考をフル回転しても到底かなわない作品だった。

 

 

不貞腐れ続けずに観に行って正解だった。

 

これは大作だ。